文献詳細
特集 神経の扱い方をマスターする—術中の確実な温存と再建
《手術での取り扱い》
文献概要
POINT
●顔面神経麻痺を生じている中耳真珠腫では,発症後1か月以内の手術が有効である。
●顔面神経麻痺を生じていない中耳真珠腫では,顔面神経に直接癒着していたり,出血が多いときがあったりするため,顔面神経刺激装置や剝離子を用いながら丁寧に剝離し,病変の完全摘出を試みる。
●サージセル®コットンボールは,鼓索神経を温存して摘出する際に特に有効である。吸収性であるが,残存すると神経毒性の可能性もあることから,使用後はすべて摘出して術野をよく洗浄する必要がある。
●顔面神経麻痺を生じている中耳真珠腫では,発症後1か月以内の手術が有効である。
●顔面神経麻痺を生じていない中耳真珠腫では,顔面神経に直接癒着していたり,出血が多いときがあったりするため,顔面神経刺激装置や剝離子を用いながら丁寧に剝離し,病変の完全摘出を試みる。
●サージセル®コットンボールは,鼓索神経を温存して摘出する際に特に有効である。吸収性であるが,残存すると神経毒性の可能性もあることから,使用後はすべて摘出して術野をよく洗浄する必要がある。
参考文献
1)Psillas G, et al:Facial palsy secondary to cholesteatoma:a case-series of 14 patients. Audiol Res 13:86-93, 2023
)on cytology/histology. Acta Cytol 66:556-559, 2022
3)Turkyilmaz Z, et al:Surgicel mimicking recurrent pelvic neuroblastoma in a 3-year-old boy. Acta Chir Belg 122:266-268, 2022
, increases the cell death of neuronal and glial cells in vitro. Materials(Basel) 13:2453, 2020
掲載誌情報