文献詳細
文献概要
特集 神経の扱い方をマスターする—術中の確実な温存と再建 《手術での取り扱い》
術中神経モニタリングの進歩
著者: 岩部佳穂1 細谷誠1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.440 - P.444
文献購入ページに移動POINT
●耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の手術において,より確実な神経機能の温存が重要である。
●近年,持続モニタリングシステムを使用することで,より確実に神経機能の温存が可能となっている。
●顔面神経機能温存には,FREMAPを利用した持続モニタリングシステムが有用である。聴神経腫瘍手術の際は,FREMAP電極を顔面神経脳幹起始部に留置してモニタリングを行う。
●内耳神経機能温存には,DNAPを利用した持続モニタリングが有用である。DNAP電極は脳蝸牛神経背側核近傍に留置する。
●耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の手術において,より確実な神経機能の温存が重要である。
●近年,持続モニタリングシステムを使用することで,より確実に神経機能の温存が可能となっている。
●顔面神経機能温存には,FREMAPを利用した持続モニタリングシステムが有用である。聴神経腫瘍手術の際は,FREMAP電極を顔面神経脳幹起始部に留置してモニタリングを行う。
●内耳神経機能温存には,DNAPを利用した持続モニタリングが有用である。DNAP電極は脳蝸牛神経背側核近傍に留置する。
参考文献
1)Nakatomi H, et al:Improved preservation of function during acoustic neuroma surgery. J Neurosurg 122:24-33, 2015
2)Hosoya M, et al:Understanding the molecular mechanism of vestibular schwannoma for hearing preservation surgery:otologists' perspective from bedside to bench. Diagnostics(Basel) 12:1044, 2022
3)岩部佳穂・他:側頭骨病変に対する術中持続顔面神経モニタリングシステムの有用性について.日耳科会抄集32:163,2022
4)Hosoya M, et al:Preoperative electrophysiological analysis predicts preservation of hearing and facial nerve function following vestibular schwannoma surgery with continuous intraoperative neural monitoring:clinical outcomes of 22 cases. Clin Otolaryngol 44:875-880, 2019
5)細谷 誠・他:顔面神経と聴覚のモニタリング機器.耳喉頭頸93:882-887,2021
掲載誌情報