耳鼻咽喉科・頭頸部外科95巻7号

2023年06月発行

特集 最新版 見てわかる！ 喉頭・咽頭に対する経口手術〔特別付録Web動画〕 《音声障害に対する手術—喉頭微細手術》

内視鏡下喉頭微細手術

著者： 原浩貴¹

所属機関： ¹川崎医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学教室

ページ範囲：P.492 - P.497

POINT

●硬性内視鏡下に行う喉頭微細手術では，顕微鏡下喉頭微細手術と比較して，器具のセッティング，術中視野の特徴，手術手技などに従来法と異なるコツがある。しかし，喉頭微細手術の基本的なコンセプトは顕微鏡下手術と変わる点はない。

●声帯膜様部病変の切除時には健常組織への侵襲は最小限ですますこと，決して過剰切除をしないことを肝に銘じて手術に臨む必要がある。

参考文献

1）Kantor E, et al：A completely new approach to microlaryngeal surgery. Laryngoscope 101：676-679, 1991

2）原 浩貴・他：硬性内視鏡下に行う喉頭微細手術．日気食会報52：431-437，2001

3）原 浩貴・他：硬性内視鏡を併用して行う声帯外方移動術（Ejnell法）について．日気食会報53：436-440，2002

4）原 浩貴：気管食道領域における最新の鏡視下手術—ビデオラリンゴスコープ下に行う喉頭微細手術．日気食会報60：106-107，2009

5）原 浩貴・他：ビデオラリンゴスコープ下の手術支援機器の応用について．喉頭22：51-55，2010

6）原 浩貴・他：明日から役立つ臨床の技！これからの専門医育成のために—ビデオラリンゴスコープ下に行なう喉頭微細手術．喉頭24：93-96，2012

7）原 浩貴・他：喉を守る 声帯膜様部病変に対する喉頭微細手術 私のやり方—声帯膜様部病変に対するビデオラリンゴ下の喉頭微細手術．喉頭27：75-80，2015