文献詳細
特集 最新版 見てわかる! 喉頭・咽頭に対する経口手術〔特別付録Web動画〕
《音声障害に対する手術—声帯内注入術》
文献概要
POINT
●硬度の異なる2種類のヒアルロン酸を使い分けて声帯内注入術を行っている。
●振動部の質量補正を目的としたソフトタイプ注入例では12か月間の有意な改善を示した。
●声帯の内方移動を目的としたハードタイプ注入例では24か月間の有意な改善を示した。
●個人輸入のデメリットがあるものの,①感染とアレルギー反応のリスクが低い,②外来で簡便に使用できる,③他手術の無効例にも適応がある,などの特長をもつ。
●硬度の異なる2種類のヒアルロン酸を使い分けて声帯内注入術を行っている。
●振動部の質量補正を目的としたソフトタイプ注入例では12か月間の有意な改善を示した。
●声帯の内方移動を目的としたハードタイプ注入例では24か月間の有意な改善を示した。
●個人輸入のデメリットがあるものの,①感染とアレルギー反応のリスクが低い,②外来で簡便に使用できる,③他手術の無効例にも適応がある,などの特長をもつ。
参考文献
1)楠山敏行・他:声門閉鎖不全に対する声帯内ヒアルロン酸注入術の治療経験.喉頭20:133-137,2008
2)楠山敏行・他:声帯内ヒアルロン酸注入術.音声言語医53:171-176,2012
3)楠山敏行・他:声帯内ヒアルロン酸注入術.喉頭31:106-111,2019
4)井上紳太郎・他:ヒアルロン酸のターンオーバーと疾患.生化学77:1152-1164,2005
5)Chan RW, et al:The importance of hyaluronic acid in vocal fold biomechanics. Otolaryngol Head Neck Surg 124:607-614, 2001
6)Hallén L, et al:Cross-linked hyaluronan(Hylan B gel):a new injectable remedy for treatment of vocal fold insufficiency—an animal study. Acta Otolaryngol 119:107-111, 1999
7)梅野博仁:最長発声持続時間(MPT:maximum phonation time).日本音声言語医学会(編):新編 声の検査法.医歯薬出版,東京,2009,pp136-141
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