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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科95巻7号

2023年06月発行

文献概要

特集 最新版 見てわかる! 喉頭・咽頭に対する経口手術〔特別付録Web動画〕 《良性疾患に対する手術》

下咽頭梨状陥凹瘻

著者: 寺西裕一1

所属機関: 1大阪公立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉病態学・頭頸部外科学

ページ範囲:P.532 - P.537

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POINT

●下咽頭梨状陥凹瘻の根治治療は手術であるが,従来の外切開による瘻管摘出術のほかに経口的瘻管焼灼術や経口的瘻管摘出術がある。

●経口的瘻管摘出術は低侵襲かつ審美面に優れた術式であり,咽喉頭がんに対するtransoral videolaryngoscopic surgery(TOVS)を施行している施設では実施可能である。

●術中の判断で外切開法へ移行する可能性を考えておく必要がある。

●各術式の適応を理解し,術前検査結果に基づいて十分な説明を行ったうえで術式を決定するべきである。


*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年6月).

参考文献

1)寺西裕一・他:頸部の異常—皮膚や腫瘤など.周産期医52:1370-1375,2022
を挿入し比較的容易に摘出した下咽頭梨状陥凹瘻の1例.頭頸部外27:231-234,2017
3)佐藤克郎・他:下咽頭梨状陥凹瘻手術症例の検討.日耳鼻110:623-628,2007
4)Jordan JA, et al:Endoscopic cauterization for treatment of fourth branchial cleft sinuses. Arch Otolaryngol Head Neck Surg 124:1021-1024, 1998
5)Kim KH, et al:Pyriform sinus fistula:management with chemocauterization of the internal opening. Ann Otol Rhinol Laryngol 109:452-456, 2000
6)Cigliano B, et al:Endoscopic fibrin sealing of congenital pyriform sinus fistula. Surg Endosc 18:554-556, 2004
7)Kamide D, et al:Minimally invasive surgery for pyriform sinus fistula by transoral videolaryngoscopic surgery. Am J Otolaryngol 36:601-605, 2015
8)Nicoucar K, et al:Management of congenital fourth branchial arch anomalies:a review and analysis of published cases. J Pediatr Surg 44:1432-1439, 2009
9)笠原 健・他:下咽頭梨状陥凹瘻に対し経口的瘻管摘出術を施行した1例.日気食会報73:14-20,2022
10)犬塚義亮・他:経口的瘻管摘出術を行った梨状陥凹瘻の2例.口咽科30:261-267,2017
11)寺西裕一・他:内視鏡下経口的瘻管摘出術を行った下咽頭梨状陥凹瘻例.耳鼻臨床113:214-215,2020
12)加藤雄介・他:Modified Killian法が診断に有用であった下咽頭梨状陥凹瘻の一症例.頭頸部外30:229-232,2020
13)松下直樹・他:切開排膿後短期間のうちに摘出した下咽頭梨状窩瘻の1例.頭頸部外23:193-197,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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