POINT
●小児の鼓膜チューブ挿入術の適応は,反復性急性中耳炎および難治性滲出性中耳炎となる。
●小児の鼓膜形成術の適応は,成人例と同様に中耳腔に異常を認めない中心性鼓膜穿孔であるが,手術時期を十分に検討する。
●適応決定には視診による所見が最も重要であり,顕微鏡下に詳細を観察すべきである。
●小児例では保護者の心情に配慮したうえで,手術適応を含めた理解を得るために十分な説明を行う必要がある。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年8月).