耳鼻咽喉科・頭頸部外科96巻10号

2024年09月発行

特集 伝えたい レジェンドによる耳科診療の極意

急性感音難聴

著者： 佐藤宏昭¹²

所属機関： ¹岩手医科大学 ²京都民医連中央病院耳鼻咽喉科

ページ範囲：P.823 - P.827

文献概要

POINT

●突発性難聴の診断で機能性難聴を除外する。

●interoctave（midoctave）frequenciesの測定を試みる。

●抗血栓療法の有無を確認する。

●ヘッドホン・イヤホン難聴を見逃さない。

参考文献

1）日本聴覚医学会（編）：急性感音難聴診療の手引き2018年版．金原出版，東京，2018

2）Chandrasekhar SS, et al：Clinical practice guideline：sudden hearing loss（update）. Otolaryngol Head Neck Surg 161（suppl）：S1-S45, 2019

3）宇佐美真一・他：厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業（難治性疾患政策研究事業）難治性聴覚障害に関する調査研究 平成26年度 総括・分担研究報告書．2015

4）江藤文夫・他：聴覚障害の認定方法に関する検討会における厚生労働省の調査結果に関する検討報告．厚生労働省 聴覚障害の認定方法に関する検討会（第2回）資料，2014　https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12201000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Kikakuka/2014082704_2.pdf

5）齋藤達雄：いわゆる無難聴性耳鳴（あるいは神経性耳鳴）の臨床的研究．日耳鼻90：362-371，1987