耳鼻咽喉科・頭頸部外科96巻10号

2024年09月発行

特集 伝えたい レジェンドによる耳科診療の極意

聴神経腫瘍診療事始め

著者： 橋本省¹

所属機関： ¹国立病院機構仙台医療センター

ページ範囲：P.844 - P.850

文献概要

POINT

●筆者が聴神経腫瘍の診療をいかに始め，いかに発展させていったかを紹介した。

●困難な手術の1つである聴神経腫瘍手術を始めるにあたり，最も重要な手術解剖を側頭骨標本，摘出側頭骨および屍体を用いて習得した。

●聴神経腫瘍の自然経過について報告した。

●関連する小脳橋角部病変として，これまで論文として未発表の症例を報告した。

参考文献

1）橋本 省・他：聴神経腫瘍のCT—小腫瘍の診断について．CT研究5：343-349，1983

2）橋本 省・他：耳鼻咽喉科の核磁気共鳴（NMR）—CT．日耳鼻87：1690-1701，1984

3）Tos M, et al：Anatomy of the cerebello-pontine angle visualized through the translabyrinthine approach. Acta Otolaryngol 108：238-245, 1989

4）橋本 省：経迷路法．神崎 仁（編）：図説 神経耳科・頭蓋底手術．メジカルビュー社，東京，1993，pp84-89

5）橋本 省：聴神経腫瘍．八木聰明（編）：新 図説臨床耳鼻咽喉科講座 ＜第1巻＞内耳．メジカルビュー社，東京，2000，pp204-213

6）橋本 省：聴神経腫瘍：経迷路法．森山 寛（監）：耳鼻咽喉・頭頸部手術アトラス［上巻］第2版．医学書院，東京，2018，216-220

7）橋本 省：Translabyrinthine approach：聴神経腫瘍．大畑健治（編）：低侵襲時代の頭蓋底手術—過度な露出を避けるために（NS NOW No. 7）．メジカルビュー社，東京，2009，pp93-102