icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科96巻12号

2024年11月発行

特集 必携! 救急対応・手技マニュアル

咽頭喉頭異物—摘出のポイント

著者: 木村有貴1 渡邉昭仁1

所属機関: 1恵佑会札幌病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲:P.1043 - P.1049

文献概要

POINT

●咽頭異物で最も頻度が多い魚骨異物は口蓋扁桃,舌根に介在することが多い。

●経口的に摘出できることもあるが,内視鏡操作で摘出することが必要な症例が多く,内視鏡操作に慣れ親しむことが大切である。

●咽頭に嵌頓するような比較的大きめの魚骨異物では全身麻酔下の彎曲喉頭鏡による展開が有用であり,術式選択の1つに挙げられる。

●超高齢社会で義歯異物の増加が危惧される。鋭的金属が付いている異物では摘出操作に難渋することがあり,この際も彎曲喉頭鏡を用いて咽頭を広く展開することが有用である。

参考文献

1)斎藤泰一・他:宗谷地区異物症例の検討.耳鼻臨床88:1633-1639,1995
2)宇佐美龍太・他:彎曲型喉頭鏡を用いて経口的に摘出した咽頭・食道異物例の検討.日気食会報70:284-289,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら