耳鼻咽喉科・頭頸部外科96巻13号

2024年12月発行

特集 内視鏡下鼻副鼻腔手術—基本とコツで上手くなる

《内視鏡下鼻副鼻腔手術の実際》

蝶形骨洞手術

著者： 柳徳浩¹

所属機関： ¹東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲：P.1140 - P.1144

文献概要

POINT

●手術部位での限界壁，解剖学的部位をきちんと理解することが大切である。

●蝶形洞前壁の分類を理解し適切な開放ルートを選択する。

●徹底的な病変の除去による術後治癒と，安全な鉗子操作を遵守し副損傷を生じないことで根治的かつ安全に手術を行う。

＊本論文中，動画マークのある箇所につきましては，関連する動画を見ることができます（公開期間：2027年12月）。

参考文献

1）和田弘太，柳 清：蝶形骨洞手術．森山 寛・他（編）：内視鏡下鼻内副鼻腔手術．医学書院，東京，2015，pp137-151

2）Wada K, et al：Identification of Onodi cell and new classification of sphenoid sinus for endoscopic sinus surgery. Int Forum Allergy Rhinol 5：1068-1076, 2015

3）Wormald PJ：Sphenoidotomy. Endoscopic Sinus Surgery：Anatomy, Three-dimensional Reconstruction, and Surgical Technique, 2nd ed. Thieme, New York, 2007, pp110-114

4）鴻 信義：ESSにおけるマイクロデブリッダーの安全かつ有効な使い方．耳展58：35-338，2015