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特集 実践! 花粉症治療マニュアル2024 《花粉症治療の実際》
局所および全身ステロイド
著者: 寺田哲也1
所属機関: 1大阪医科薬科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
ページ範囲:P.136 - P.142
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●花粉症の治療は抗原の回避を基盤とし,薬物療法や抗原特異的免疫療法,手術療法を加える。
●くしゃみ・鼻水症状には抗ヒスタミン薬,鼻閉症状には鼻噴霧用ステロイド薬または抗ロイコトリエン薬を主に用いる。
●花粉飛散のピーク時には経口ステロイドの短期使用を選択してもよいが,グルココルチコイドによる副作用出現のメカニズムと,生じうる多彩な副作用症状についての理解が大切である。
●花粉症の治療は抗原の回避を基盤とし,薬物療法や抗原特異的免疫療法,手術療法を加える。
●くしゃみ・鼻水症状には抗ヒスタミン薬,鼻閉症状には鼻噴霧用ステロイド薬または抗ロイコトリエン薬を主に用いる。
●花粉飛散のピーク時には経口ステロイドの短期使用を選択してもよいが,グルココルチコイドによる副作用出現のメカニズムと,生じうる多彩な副作用症状についての理解が大切である。
参考文献
1)日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会(編):鼻アレルギー診療ガイドライン—通年性鼻炎と花粉症 2020年版(改訂第9版).ライフ・サイエンス,東京,2020
2)Seidman MD, et al;Guideline Otolaryngology Development Group. AAO-HNSF. Clinical practice guideline:Allergic rhinitis. Otolaryngol Head Neck Surg 152(1 Suppl):S1-43, 2015
3)Stuck AE, et al:Risk of infectious complications in patients taking glucocorticosteroids. Rev Infect Dis 11:954-963, 1989
4)岡野光博:鼻噴霧用ステロイド薬の臨床—分子レベルにおける作用機序.アレルギーの臨床30:965-969,2010
5)Keith PK, et al:Are intranasal corticosteroids all equally consistent in managing ocular symptoms of seasonal allergic rhinitis? Curr Med Res Opin 25:2021-2041, 2009
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