icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科96巻2号

2024年02月発行

文献概要

特集 実践! 花粉症治療マニュアル2024 《花粉症治療の実際》

分子標的薬

著者: 松岡伴和1

所属機関: 1山梨大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座

ページ範囲:P.144 - P.148

文献購入ページに移動
POINT

●分子標的薬の一種である抗体薬は,がんに対する薬物療法,関節リウマチや気管支喘息に対する治療など,幅広く使用されている。

●抗IgE抗体であるオマリズマブは,近年,季節性アレルギー性鼻炎の治療に対して保険適用となった。

●オマリズマブは,重症・最重症のスギ花粉症に使用可能であるが,適正使用に際し細かな施設要件や患者要件が設けられている。処方に際して煩雑な部分もあるが,重症スギ花粉症患者にとって有効な治療の1つである。

参考文献

1)井上謙吾:For Your Information.分子標的薬.ファルマシア44:218,2008
2)日本薬学会:薬学用語解説(生物学的製剤) https://www.pharm.or.jp/words/word00126.html
3)Presta LG, et al:Humanization of an antibody direct against IgE. J Immunol 151:2623-2632, 1993
4)日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会 鼻アレルギー診療ガイドライン作成員会(編):鼻アレルギー診療ガイドライン—通年性鼻炎と花粉症 2020年版(改訂第9版).ライフ・サイエンス,東京,2020
5)Okubo K, et al:Omalizumab is effective and safe in the treatment of Japanese cedar pollen-induced seasonal allergic rhinitis. Allergol Int 55:379-386, 2006
6)岡野光博・他:花粉症の生物学的製剤による治療戦略.アレルギー70:918-922,2021
7)Okubo K, et al:Add-on omalizumab for inadequately controlled severe pollinosis despite standard-of-care:a randomized study. J Allergy Clin Immunol Pract 8:3130-3140.e2, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?