文献詳細
文献概要
原著
喉頭蓋囊胞の臨床的検討
著者: 佐伯忠彦1 小川晃弘1 春名威範1
所属機関: 1姫路聖マリア病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.197 - P.201
文献購入ページに移動はじめに
喉頭蓋囊胞は耳鼻咽喉科の日常診療においてしばしば遭遇する疾患である。通常は自覚症状に乏しく積極的な治療対象にならない場合が多いこともあり,これまで多数例を対象にした臨床的検討は行われていない。
今回われわれは喉頭蓋囊胞の実態を把握し,今後の同疾患に対する診療の一助とする目的で,日常診療にて確認できた喉頭蓋囊胞例の臨床的検討を行ったので報告する。
喉頭蓋囊胞は耳鼻咽喉科の日常診療においてしばしば遭遇する疾患である。通常は自覚症状に乏しく積極的な治療対象にならない場合が多いこともあり,これまで多数例を対象にした臨床的検討は行われていない。
今回われわれは喉頭蓋囊胞の実態を把握し,今後の同疾患に対する診療の一助とする目的で,日常診療にて確認できた喉頭蓋囊胞例の臨床的検討を行ったので報告する。
参考文献
1)甲藤麻衣・他:当科で手術を行った喉頭蓋囊胞の臨床的検討.耳喉頭頸90:671-677,2018
2)佐伯忠彦・他:ガス産生性喉頭蓋膿瘍の1例.耳喉頭頸94:477-481,2022
3)丸山 純・他:巨大喉頭蓋囊胞の1例.臨今治12:29-32,2000
4)籾井英利・他:喉頭蓋囊胞の膿瘍により致死的急性上気道閉塞をきたした1例.日臨救急医会誌12:573-576,2009
5)室野重之・他:喉頭蓋囊胞の臨床統計的検討.耳鼻臨床89:355-358,1996
6)雨皿 亮・他:喉頭蓋囊腫9例の検討.耳鼻臨床80:1543-1548,1987
7)川井田政弘・他:喉頭顕微鏡下手術により治療された巨大喉頭蓋囊胞—巨大囊胞3症例の病理組織学的検討と治療法について.日耳鼻91:895-900,1988
8)早水佳子・他:巨大喉頭蓋囊胞の2症例—治療法の検討.喉頭15:118-122,2003
9)讃岐徹治:喉頭蓋囊胞摘出術.耳喉頭頸80:97-102,2008
10)津野信輔・他:咽喉頭の囊胞性疾患における麻酔症例の検討.日臨麻会誌20:119-122,2000
11)今中政支・他:喉頭蓋囊胞摘出術の一工夫.耳鼻臨床93:501-504,2000
12)Padfield A:Epiglottic cysts. A case report and review. Anaesthesia 27:84-88, 1972
13)Kawasaki H, et al:Cysts of the larynx. A 10-year review of 94 patients. Auris Nasus Larynx 10(Suppl):S47-S52, 1983
14)橋本大門・他:多発性喉頭蓋囊胞例.耳鼻臨床98:559-562,2005
15)安達 仁・他:多発性喉頭蓋囊胞の1例.耳喉頭頸72:269-272,2000
16)綿貫幸三・他:喉頭囊胞14例.日耳鼻85:766-776,1982
17)前野博昭・他:喉頭蓋囊胞の日帰り手術.JOHNS 17:1368-1372,2001
18)高島雅之・他:突然発症した鼾により発見された喉頭蓋囊胞の1例.耳展47:443-447,2004
掲載誌情報