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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科96巻3号

2024年03月発行

文献概要

特集 顔面神経麻痺—治癒への10の鍵 《治療》

重度顔面神経麻痺に対するリハビリテーションの実際

著者: 笠原隆1

所属機関: 1東海大学医学部専門診療学系リハビリテーション科学

ページ範囲:P.232 - P.236

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POINT

●リハビリテーションには患者自身の積極的関与が必須である。

●患者自身に,解剖や疾患の病態を理解してもらうことが大切である。

●病的共同運動の出現を可能な限り早く察知し,フィードバック訓練を開始する(中枢へのアプローチ)。

●拘縮も予防が肝心である。しっかりとした筋伸張ストレッチ,マッサージが大切となる(末梢へのアプローチ)。

参考文献

1)池田早織・他:「口から目」の病的共同運動に対する食事中テープフィードバック法の効果検討.Facial Nerv Res 40:179-181,2020
2)Nakamura K, et al:Biofeedback rehabilitation for prevention of synkinesis after facial palsy. Otolaryngol Head Neck Surg 128:539-543, 2003
3)日本顔面神経学会(編):顔面神経麻痺診療ガイドライン 2023年版.金原出版,東京,2023
4)立花慶太・他:顔面神経麻痺における理学的リハビリテーションの実際とその効果について.MED REHABIL(126):21-28,2010
5)Kasahara T, et al:Efficacy of tape feedback therapy on synkinesis following severe peripheral facial nerve palsy. Tokai J Exp Clin Med 42:139-142, 2017
6)Dields HJ, et al:Neuromuscular retraining for facial paralysis. Otolaryngol Clin North Am 30:727-743, 1997
7)栢森良二:顔面神経麻痺リハビリテーションの電気生理学的評価.J Clin Rehabil 7:17-23,1988
8)Kasahara T, et al:Analysis the effectiveness of oral massage using sono-elastography. Neuroscience and Biomedical Engineering 4:120-124, 2016
9)栢森良二:急性期のリハビリテーション.顔面神経麻痺のリハビリテーション.医歯薬出版,東京,2010,pp74-83

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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