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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科96巻3号

2024年03月発行

文献概要

特集 顔面神経麻痺—治癒への10の鍵 《治療》

顔面神経麻痺後遺症に対する形成外科的治療の進歩

著者: 成田圭吾1 多久嶋亮彦1

所属機関: 1杏林大学医学部形成外科学教室

ページ範囲:P.237 - P.241

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POINT

●残存麻痺と病的共同運動,拘縮に対する手術は大きく異なる。

●眼瞼周囲の後遺症に対しては,選択的筋切除と眼瞼下垂症手術が有用である。

●頰部,口唇周囲の後遺症に対しては,選択的神経・筋切除や遊離筋肉移植,脂肪注入などが行われている。

●頸部の後遺症に対しては,選択的神経・筋切除が有用である。

参考文献

1)多久嶋亮彦・他:陳旧性顔面神経麻痺に対するtotal facial reanimation(TFR)の考え方.形成外科49:373-382,2006
2)日本顔面神経学会(編):顔面神経麻痺診療ガイドライン2023年版.金原出版,東京,2023
3)白石知大・他:病的共同運動に伴う瞼裂縦幅の狭小化に対する外科的治療戦略.形成外科57:497-505,2014
4)多久嶋亮彦・他:病的共同運動・顔面拘縮に対する外科的治療.Facial Nerv Res 36:68-70,2017
5)Chuang DC, et al:Surgical treatment for postparalytic facial synkinesis:a 35-year experience. Plast Reconstr Surg 150:631-643, 2022
6)Azizzadeh B, et al:Modified selective neurectomy for the treatment of post-facial paralysis synkinesis. Plast Reconstr Surg 143:1483-1496, 2019
7)田中一郎・他:顔面神経麻痺後遺症(病的共同運動・顔面拘縮)に対する治療.Facial Nerv Res 36:71-74,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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