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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科96巻5号

2024年04月発行

増刊号 ランドマークはこれだ! 局所解剖アトラス〔特別付録Web動画〕

1.耳

顔面神経減荷術(経乳突法)のための局所解剖

著者: 山田啓之1

所属機関: 1愛媛大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学

ページ範囲:P.46 - P.51

文献概要

Point

●顔面神経垂直部は外側半規管とその前方に透見される水平部から走行を予測する。予測にあたっては第二膝部が外側半規管と錐体隆起の間にあり,その屈曲が95〜120度であることを念頭に置く。

●顔面神経水平部は外側半規管とアブミ骨の間,サジ状突起の上方を走行する。膝神経節から見て水平部は末梢に向かって下降している。

●顔面神経迷路部の開放は中頭蓋窩底,上半規管,顔面神経水平部で囲まれる蜂巣を削開して行う。膝神経節から見て迷路部は中枢に向かって下降している。


*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2029年4月)。

参考文献

1)日本顔面神経学会(編):顔面神経麻痺診療ガイドライン 2023年版 第2版.金原出版,東京,2023,pp33-34
2)Yanagihara N, et al:Transmastoid decompression of the facial nerve in Bell's palsy. Arch Otolaryngol 105:530-534, 1979
3)柳原尚明:側頭骨内顔面神経—病態と治療.愛媛大学医学部耳鼻咽喉科学教室,愛媛,1986,pp141-172(顔面神経減荷手術)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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