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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科96巻5号

2024年04月発行

文献概要

増刊号 ランドマークはこれだ! 局所解剖アトラス〔特別付録Web動画〕 6.眼窩

眼窩内腫瘍手術のための局所解剖

著者: 栗田惇也1 新井智之1 花澤豊行1

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学

ページ範囲:P.140 - P.144

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Point

●①生検と摘出のどちらを目的とした手術なのか,②眼窩内における腫瘍の局在,③画像診断などによって想定される病理組織型の3点をふまえて手術プランニングを行う。

●眼窩内腫瘍手術において,経鼻内視鏡は眼球赤道面より後方かつ内側(特に下方)病変に優位性をもつ。上方,外側病変においては,経鼻内視鏡手術にこだわらず外切開,もしくは経鼻内視鏡と外切開の併用も検討する。

●眼窩尖端病変では3-handもしくは4-hand手術を前提としたプランニングを行い,適切なカウンタートラクションをかけながら,視神経・動眼神経分枝,眼動脈分枝に配慮した丁寧な操作を行う。

参考文献

1)前田陽平・他:内視鏡下鼻副鼻腔手術の適応拡大 眼窩.日耳鼻124:840-848,2021
2)栗田惇也・他:経鼻および経眼窩アプローチにて内視鏡下に摘出し得た眼窩内囊胞の1例.頭頸部外28:51-54,2018
3)石川恵里・他:鼻科手術のための局所解剖—眼窩.JOHNS 34:1089-1093,2018
4)袴田 桂・他:眼窩手術.JOHNS 34:1244-1248,2018
5)Banks C, et al:Endoscopic endonasal intraconal orbit surgery. World J Otorhinolaryngol Head Neck Surg 6:100-105, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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