icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科96巻5号

2024年04月発行

増刊号 ランドマークはこれだ! 局所解剖アトラス〔特別付録Web動画〕

11.嚥下障害

誤嚥防止手術のための局所解剖

著者: 古川竜也1 玉川晃太朗1

所属機関: 1神戸大学大学院医学研究科外科系講座耳鼻咽喉科頭頸部外科学分野

ページ範囲:P.210 - P.216

文献概要

Point

●誤嚥防止手術は原理的に喉頭全摘出術がベースとなっており,これに必要な頸部正中領域の解剖を理解することは,他の術式に取り組むうえでも基礎となる。

●喉頭気管分離術は操作範囲が狭く,比較的解剖は複雑ではないが,安全に実施するには気管粘膜の丁寧な温存が必要となる。

●声門閉鎖術のように喉頭レベルで閉鎖する手術を実施するには,喉頭の軟骨の枠組みと,声帯などの内部の軟部組織についての理解が必要となる。

参考文献

1)鹿野真人・他:長期臥床症例に対する輪状軟骨鉗除を併用する声門閉鎖術.喉頭20:5-12,2008
2)鹿野真人:高度嚥下障害:喉頭気管分離術(声門閉鎖術).耳喉頭頸87:198-205,2015
3)Furukawa T, et al:Two cases of glottic closure for refractory aspiration pneumonia after vertical partial laryngectomy. Auris Nasus Larynx 48:1221-1225, 2021
4)古川竜也:嚥下障害に対する手術の基本—誤嚥防止術の基本 声門閉鎖術.日耳鼻126:827-831,2023

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら