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増刊号 ランドマークはこれだ! 局所解剖アトラス〔特別付録Web動画〕 13.頸部
外側咽頭後リンパ節郭清のための局所解剖
著者: 手島直則1
所属機関: 1神戸大学大学院医学研究科外科系講座耳鼻咽喉科頭頸部外科学分野
ページ範囲:P.262 - P.265
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●外側咽頭後リンパ節はルビエールリンパ節とも呼ばれ,前方は咽頭収縮筋,後方は椎骨前筋膜を境とする咽頭後間隙に存在し,特に上咽頭がん,中咽頭側壁・後壁がん,下咽頭後壁がんで転移が好発するといわれている。
●下咽頭喉頭全摘術と同時に外側咽頭後リンパ節郭清を施行する場合,術野を広く展開することが可能であり,重要臓器を温存しながら比較的容易かつ迅速に郭清組織を摘出することができる。
●上・中咽頭,鼻副鼻腔,甲状腺の進行がんにおいても外側咽頭後リンパ節転移を引き起こすことがあり,通常の頸部郭清を施行したのちに外側咽頭後リンパ節郭清を施行できるよう,解剖とアプローチ方法を理解しておく必要がある。
●外側咽頭後リンパ節はルビエールリンパ節とも呼ばれ,前方は咽頭収縮筋,後方は椎骨前筋膜を境とする咽頭後間隙に存在し,特に上咽頭がん,中咽頭側壁・後壁がん,下咽頭後壁がんで転移が好発するといわれている。
●下咽頭喉頭全摘術と同時に外側咽頭後リンパ節郭清を施行する場合,術野を広く展開することが可能であり,重要臓器を温存しながら比較的容易かつ迅速に郭清組織を摘出することができる。
●上・中咽頭,鼻副鼻腔,甲状腺の進行がんにおいても外側咽頭後リンパ節転移を引き起こすことがあり,通常の頸部郭清を施行したのちに外側咽頭後リンパ節郭清を施行できるよう,解剖とアプローチ方法を理解しておく必要がある。
参考文献
1)Ballantyne AJ:Significance of retropharyngeal nodes in cancer of the head and neck. Am J Surg 108:500-504, 1964
2)McLaughlin MP, et al:Retropharyngeal adenopathy as a predictor of outcome in squamous cell carcinoma of the head and neck. Head Neck 17:190-198, 1995
3)Chen M, et al:Treatment outcomes and feasibility of partial neck irradiation for patients with nasopharyngeal carcinoma with only retropharyngeal lymph node metastasis after intensity-modulated radiotherapy. Head Neck 36:468-473, 2014
4)Otsuki N, et al:Retropharyngeal node metastasis from papillary thyroid carcinoma. Head Neck 29:508-511, 2007
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