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増刊号 ランドマークはこれだ! 局所解剖アトラス〔特別付録Web動画〕 14.頭蓋底
聴神経腫瘍手術(経側頭骨)のための局所解剖
著者: 須納瀬弘1
所属機関: 1東京女子医科大学附属足立医療センター耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.302 - P.308
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●代表的術式となる経迷路法(translabyrinthine approach:TLA)やtransotic approach(TO)は,迷路への破壊的操作に伴い失聴するため,適応は慎重に検討する。
●半規管と前庭を破壊する術式は,神経の位置が固定された内耳道底で顔面神経を同定できるため,神経温存に有利となる。
●蜂巣を広く削除して大きく開窓することで出血などのトラブルに対処しやすく,大幅に減じた蜂巣の開口をボーンワックス(骨蝋)で確実に閉じることで髄液漏が発生しにくくなる。
●代表的術式となる経迷路法(translabyrinthine approach:TLA)やtransotic approach(TO)は,迷路への破壊的操作に伴い失聴するため,適応は慎重に検討する。
●半規管と前庭を破壊する術式は,神経の位置が固定された内耳道底で顔面神経を同定できるため,神経温存に有利となる。
●蜂巣を広く削除して大きく開窓することで出血などのトラブルに対処しやすく,大幅に減じた蜂巣の開口をボーンワックス(骨蝋)で確実に閉じることで髄液漏が発生しにくくなる。
参考文献
1)Sanna M, et al:Atras of acoustic neuroma microsurgery, 2nd ed. Thieme, Stuttgart, New York, 2011
2)須納瀬弘・他:中耳・側頭骨解剖アトラス.医学書院,東京,2006
3)Saleh EA, et al:Management of the high jugular bulb in the translabyrinthine approach. Otolaryngol Head Neck Surg 110:397-399, 1994
4)Sanna M, et al:Identification of the facial nerve in the translabyrihthine approach:an alternative technique. Otolaryngol Head Neck Surg 124:105-106, 2001
掲載誌情報