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特集 上手にやろう 外来処置と小手術 《小手術》
唾石摘出術(口内法)
著者: 大峡慎一1
所属機関: 1順天堂大学医学部耳鼻咽喉科学講座
ページ範囲:P.465 - P.468
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●唾石の多くは顎下腺唾石である。小さな唾石は自然排出される場合もあるが,唾石が存在する限り感染を起こす可能性があるため,外科的に摘出する必要がある。
●アプローチ法には口内法と外切開による顎下腺摘出があり,口内法は外来での局所麻酔下で施行可能だが,適応となるのはワルトン管内に存在し,容易に口腔内から触知される唾石である。
●口内法による合併症は少ないが,注意すべき点はある。また,唾石が迷入したり摘出困難になったりした場合は撤退し,改めて全身麻酔での摘出術を行う選択肢も考慮する。
●唾石の多くは顎下腺唾石である。小さな唾石は自然排出される場合もあるが,唾石が存在する限り感染を起こす可能性があるため,外科的に摘出する必要がある。
●アプローチ法には口内法と外切開による顎下腺摘出があり,口内法は外来での局所麻酔下で施行可能だが,適応となるのはワルトン管内に存在し,容易に口腔内から触知される唾石である。
●口内法による合併症は少ないが,注意すべき点はある。また,唾石が迷入したり摘出困難になったりした場合は撤退し,改めて全身麻酔での摘出術を行う選択肢も考慮する。
参考文献
1)谷垣内 由之:口内法による唾石手術.耳喉頭頸73:559-563,2001
2)暁 清文:口内法による唾石手術のリスクマネージメント.耳喉頭頸74:141-144,2002
3)林 達哉:口内法による唾石摘出術.耳喉頭頸80(増):155-158,2008
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