耳鼻咽喉科・頭頸部外科96巻7号

2024年06月発行

特集 他科はこう診る！ 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の症候

眼瞼腫脹・眼瞼下垂・眼球突出—眼周囲の鑑別診断

著者： 石嶋漢¹

所属機関： ¹さっぽろ眼科・眼形成クリニック

ページ範囲：P.518 - P.523

文献概要

POINT

●眼瞼腫脹，眼瞼下垂，眼球突出は眼科医が臨床でよく遭遇する症候である。

●特に重要な疾患として，甲状腺眼症，リンパ腫，IgG4関連眼疾患，脳動脈瘤による動眼神経麻痺がある。

参考文献

1）Neil-Dwyer G, et al：Outcome after aneurysmal subarachnoid haemorrhage：the use of a graphical model in the assessment of risk factors. Acta Neurochir（Wien） 140：1019-1027, 1998

2）Taylor B, et al：Factors affecting outcome after surgery for intracranial aneurysm in Glasgow. Br J Neurosurg 5：591-600, 1991

3）脳ドックのガイドライン2019改訂委員会（編）：脳ドックのガイドライン2019．響文社，札幌，2019

4）柴田みゆき・他：糖尿病性単神経障害（動眼神経麻痺）と鑑別を要した頸動脈海綿静脈洞瘻合併2型糖尿病の1例．糖尿病58：109-114，2015

5）「オールジャパン体制によるIgG4関連疾患の診断基準並びに診療指針の確立を目指す研究」班．

6）水門由佳・他：重度の眼瞼下垂を伴ったIgG4関連眼疾患の1例．日眼会誌126（臨増）：226，2022