文献詳細
特集 必携! 唾液腺診療 虎の巻
《腫瘍性病変の診断》
文献概要
POINT
●穿刺吸引細胞診は簡便,低侵襲で,唾液腺病変の診断,治療方針の決定に有用である。
●現状では「不適正」と判断される症例の約20%に悪性病変が含まれることから,臨床家は診断に十分な細胞検体の採取に務めることが重要である。
●国際的報告様式であるミラノシステムは第2版が出版され,「悪性の危険度:ROM」が修正された。
●各施設において,臨床-病理間の連携により不適正検体を減らし,セルブロックなどの補助診断を用いて診断精度向上を図るべきである。
●穿刺吸引細胞診は簡便,低侵襲で,唾液腺病変の診断,治療方針の決定に有用である。
●現状では「不適正」と判断される症例の約20%に悪性病変が含まれることから,臨床家は診断に十分な細胞検体の採取に務めることが重要である。
●国際的報告様式であるミラノシステムは第2版が出版され,「悪性の危険度:ROM」が修正された。
●各施設において,臨床-病理間の連携により不適正検体を減らし,セルブロックなどの補助診断を用いて診断精度向上を図るべきである。
参考文献
1)Geiger JL, et al:Management of Salivary Gland Malignancy:ASCO Guideline. J Clin Oncol 39:1909-1941, 2021
2)Taguchi A, et al:A new device for fine-needle aspiration cytology consisting of a vibrating linear resonant actuator. Laryngoscope 131:E1393-E1399, 2021
3)廣川満良・他:唾液腺細胞診新報告様式の提案.日臨細胞誌46:160-163,2007
4)Faquin WC, et al(編),樋口佳代子・他(監訳):唾液腺細胞診ミラノシステム.金芳堂,京都,2019
5)浦野 誠:頭頸部腫瘍の検査—細胞診(唾液腺).耳喉頭頸94(増):230-235,2022
6)Faquin WC, et al(eds):The Milan system for reporting salivary gland cytopathology, 2nd ed. Springer, Cham, 2023
7)花井信広・他:耳下腺腫瘍における穿刺吸引細胞診,針生検,術中迅速診断の診断精度.口咽科19:335-340,2007
掲載誌情報