文献詳細
特集 必携! 唾液腺診療 虎の巻
《唾液腺腫瘍の手術》
文献概要
POINT
●従来「血管腫」と呼称されていた疾患には,腫瘍性のものだけでなく形成異常(血管奇形)が含まれる。
●機能障害を生じるおそれのある乳児血管腫に対してはプロプラノロール内服療法が適応である。
●静脈奇形に対しては硬化療法や摘出術を検討する。
●macrocysticリンパ管奇形に対してはまずOK-432による硬化療法を検討する。
●従来「血管腫」と呼称されていた疾患には,腫瘍性のものだけでなく形成異常(血管奇形)が含まれる。
●機能障害を生じるおそれのある乳児血管腫に対してはプロプラノロール内服療法が適応である。
●静脈奇形に対しては硬化療法や摘出術を検討する。
●macrocysticリンパ管奇形に対してはまずOK-432による硬化療法を検討する。
参考文献
1)令和2-4年度厚生労働科学研究費難治性疾患政策研究事業「難治性血管腫・脈管奇形・血管奇形・リンパ管腫・リンパ管腫症および関連疾患についての調査研究」班:血管腫・脈管奇形・血管奇形・リンパ管奇形・リンパ管腫症診療ガイドライン2022(第3版).https://issvaa.jp/wp/wpcontent/uploads/2024/02/456f4401fc4d6ae2872da1dd57563868.pdf
2)Greene AK, et al:Management of parotid hemangioma in 100 children. Plast Reconstr Surg 113:53-60, 2004
3)野村 正・他:体表における乳児血管腫の後遺症とその対策.日レ医誌43:279-284,2023
4)丸口勇人・他:退縮後に摘出術を行った耳下腺乳児血管腫の治療経験.日形会誌38:652-658,2018
5)野村 正・他:画像検査各論 血管腫・血管奇形—脈管奇形に対する画像評価からの治療選択.形成外科65S:S246-S257,2022
6)倉本康世・他:静脈奇形に対する硬化療法におけるオレイン酸エタノールアミンとポリドカノールの比較検討.形成外科61:450-456,2018
7)荻田修平・他:OK-432の局所注入による小児囊胞状リンパ管腫治療の経験.外科49:421-423,1987
8)Furukawa H, et al:Ethanol sclerotherapy with ‘injection and aspiration technique’ for giant lymphatic malformation in adult cases. J Plast Reconstr Aesthet Surg 64:809-811, 2011
掲載誌情報