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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル23巻1号

1989年01月発行

文献概要

特集 理学療法の展望

理学療法の展望

著者: 松村秩1

所属機関: 1東京都立医療技術短期大学

ページ範囲:P.4 - P.7

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 Ⅰ.初めに

 リハビリテーション医療の医療関連職種として,理学療法士は作業療法士とともに,1965年に身分法が制定されて20余年の歩みを重ねた.

 本来,理学療法はPhysical medicineという治療医学の技術・手段として,また我が国においては,古くから物療内科の治療技術・手段としての役割を果たしてきた.

 ところが,リハビリテーションという障害を対象とし,治療だけを目的とするのではなく全人間的復権,全人的自立を目的とするリハビリテーション医療の下位専門化した技術・手段として,理学療法は新たな展開の下に,時代のニーズに合わせて新しい革袋に詰められることとなった.そして,理学療法士は,リハビリテーションという理念の装いの下に,新たな使命と役割をもって,この世に誕生したのである.

 誕生後,20余年を経て,理学療法は時代の変化による新しい展開に対して,どのように対応するのか,多様な選択肢の中から,その選択枝を選ぶ必要性に迫られている.

 ここで,理学療法の将来を展望しながら,可能な限り,これから5年くらい先を見透して,新しい提言をしてみたいと思う.

 そのために,我が国の理学療法分野の進歩・発展の現状を外国のそれと比較することからスタートしてみよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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