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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル23巻1号

1989年01月発行

文献概要

特集 理学療法の展望 理学療法士への提言

理学療法士への提言

著者: 澤村誠志1

所属機関: 1兵庫県リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.15 - P.17

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 私が,切断者のリハビリテーション(以下リハ),義肢装具の領域を窓口に,兵庫県におけるリハの現場と身体障害者の行政に足を踏み入れたのが,1960年である.その後の過去30年にわたる流れの中で,日本理学療法士協会の活動を垣間みてきた.現在会員7000名を越え,毎年800名の卒業生を送り出している事実は,30年前と比較するとまさに昔日の感がある.現在なお欧米に比較して我が国での対人口比率からみた理学療法士の数は,まだまだ少ないものの,この比較的短い期間これほど多くの理学療法士の養成を行った国は他に類をみないのではないかと思われる.まず,各関係機関の御努力に心から敬意を表したい.

 さて,今回,理学療法士への提言というタイトルをいただき,自問自答を重ねたが,所詮私にはリハの門前の小僧的知識しかないところから正直なところあまり具体的な注文が湧いてこない.それというのも,私どものセンターに理学療法士会兵庫県支部があり,山下隆昭支部長以下が,多くの余暇を犠牲にしてまでも,会員に対する各種セミナー,情報提供,機関紙の発行などの自己研鑽と協会の発展に励んでいるからに他ならない.地域への巡回相談や,地域リハマンパワー,特に保健婦に対するリハ研修,そして,リハ医療集談会の事務局としての活動も見逃してはならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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