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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル23巻1号

1989年01月発行

文献概要

特集 理学療法の展望 理学療法士への提言

理学療法士の教育と教師教育

著者: 沼野一男1

所属機関: 1神田外語大学

ページ範囲:P.26 - P.27

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 私は理学療法に関してはまったくの門外漢であり,理学療法に関係があると言えば,この十数年「理学療法士・作業療法士養成施設等教員長期講習会」に教育方法論の講師として参加していることだけである.しかし,大学の教職課程で教師志望の学生の教育方法の授業を担当している者として,理学療法士の養成教育について考えてみよう.

 長期講習会には第1回から今年の第14回まで毎年参加しているが,運営委員や受講者の方たちと話していていつも思うことは,教師とセラピストには幾つかの類似点があるということである.まず,どちらも人間を対象とする仕事である,単に人間を対象とするというだけなら,デパートの店員や接客業の人たちもそうだが,教師とセラピストの重要な共通点は,対象とする人間を望ましい方向に変化させることを意図して,対象に働きかけることである.教師は生徒や学生の精神的・身体的成長を援助することを意図して彼らに働きかけるのだし,セラピストも患者の心身の機能をより良い状態に変化させようとして,治療活動を行なっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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