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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル23巻1号

1989年01月発行

文献概要

特集 理学療法の展望 これからの理学療法を考える

アスレティックリハビリテーションの展望

著者: 浦辺幸夫1 川野哲英1

所属機関: 1日本体育協会スポーツ診療所

ページ範囲:P.43 - P.45

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 1.アスレティックリハビリテーションの現状

 理学療法士がスポーツ外傷,障害(まとめてスポーツ傷害とも言う)のリハビリテーションに携わる機会は近年特に増加している.これはいわゆるスポーツブームによりスポーツドクターや整形外科スポーツ登録医などが社会に要請された結果とも言えるが,理学療法の対象範囲の拡大および多角化ととらえることもできよう.

 (社)日本理学療法士協会の第19回~23回の学会誌を見るとスポーツに関する演題は表1のようになり,現在は全体の約8%を占め,関心の高まりがうかがわれる.また,内容も活動報告,術後のリハビリテーションの検討,バイオメカニクスの解析などと多岐にわたり,今後の質的な向上が期待できる.

 欧米の状況をみると米国理学療法士協会にスポーツセクションがあり,機関誌JOSPT(Journal of Orthopaedic and Sports Physical Therapy)を発行している.西ドイツでも理学療法士がスポーツクリニックを開業するところまで来ている1).我が国でも年を追うごとにスポーツ傷害のリハビリテーションを卒後の業務に選ぼうとする学生が増えているが,就職先にスポーツ専門病院は未だ皆無に等しい状態である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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