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特集 理学療法の展望 これからの理学療法を考える
小児科領域の理学療法士の専門性と今後の展望
著者: 今川忠男1
所属機関: 1南大阪療育園
ページ範囲:P.46 - P.48
文献購入ページに移動近年,我が国においても,欧米にみられるように「小児神経学」が医学の専門分野として確立されてきている.と同時に,理学療法士にも,小児の感覚運動発達障害に対する専門性が要求され,「小児科領域の理学療法」または「発達科学領域の理学療法」といった分野が出現してきている.
ただ小児科領域の理学療法といっても対象疾患は多岐にわたり,新生児から成人に至るまでの非常に幅の広い年齢層を範囲としている.周産期の危険因子をもつ新生児,先天性の異常性をもつ子どもたち,脳性麻痺をはじめとする神経学的損傷をもつ子どもたち,整形外科的な問題をもつ子どもたち,呼吸―循環障害をもつ子どもたち,筋ジストロフィー症などの神経筋障害をもつ子どもたちの治療と,それぞれの発達に伴う諸問題に対処していく知識と技術とが要求されている.
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