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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル23巻10号

1989年10月発行

文献概要

とびら

思い込みを排し,ありのままの障害像を

著者: 半田健壽1

所属機関: 1東北大学医学部附属病院鳴子分院

ページ範囲:P.667 - P.667

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 最近の某新聞に,ある轢(ひ)き逃げ事件の容疑者が十数年間にわたる裁判の末,無罪の判決を受けた記事とその事件での,十分な証拠の無いままの度重なる過剰な見込み捜査を行なったことに対する警鐘の論説とが掲載された.事件の詳細はともかく,この事件については容疑者の法的名誉回復が図られた.しかし,この人の失われた長時間に及ぶブランクを取り戻すための社会的リハビリテーションはまだこれから先になるとのことである.

 私ども,理学療法士の日常活動の中に,このような憶測や偏見を是正しないまま事を運んでしまっていることは無いだろうか!?

 理学療法士の思考過程を評価・計画・実行・反省という一連の診療を通して点検してみると,憶測や偏見が何と多いものかと驚くことが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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