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特集 下肢切断の理学療法
重複障害を伴う下肢切断者に対する理学療法
著者: 長倉裕二1 小嶋功1 大藪弘子1 山下隆昭1 澤村誠志1 横手博臣2 二宮秀治郎3 福田靖子4
所属機関: 1兵庫県リハビリテーションセンター 2澤村義肢製作所(株) 3近畿義肢製作所(株) 4熊本機能病院
ページ範囲:P.695 - P.701
文献購入ページに移動近年,医療の発達により切断術の適応となる疾患がより重度化し,さらにそれに伴う血行障害の増加や高齢化など,種々の因子が重複する傾向がある.われわれが臨床において下肢切断に重複した障害を伴った患者を扱う場合,その義足装着訓練に難渋することがしばしばある.しかし現在までに下肢切断者における個々の重複障害例の報告はいくつかあるが,その疾患別の特徴や留意点を報告したものはきわめて少ない.本稿では過去20年間に兵庫県リハビリテーションセンターに入院した下肢切断者566例および巡回相談に来所した例のうち,他の疾患を合併し義足装着訓練に支障をきたした87例に対して1~3),入院時記録,電話によるアンケート調査および訪問調査を行なった結果と治療経験に基づいた疾患別の傾向や問題点および装着訓練の実際について述べる.
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