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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル23巻11号

1989年11月発行

文献概要

特集 筋力増強

スポーツ選手の筋力増強訓練

著者: 浦辺幸夫1 中ノ瀬友乃1 小林寛和1 山賀寛1 横江清司1 松井秀治1 川野哲英2

所属機関: 1(財)スポーツ医・科学研究所 2(財)日本体育協会スポーツ診療所

ページ範囲:P.763 - P.769

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 Ⅰ.初めに

 スポーツ外傷・障害のリハビリテーションを行なう上で,選手の筋力の把握は不可欠である.筋力の評価にはさまざまな方法があるが,等速度性筋力測定・訓練機器の普及により,動的な関節運動を通じ筋トルクを多角的に分析して多くの客観的情報が得られるようになった.しかし,これらの数値の信頼性およびその解釈について一定の指標が示されているとは言い難い現状である.

 今回,スポーツ選手に対する筋力増強訓練について考えるに当たり,われわれが治療してきた選手の筋力の一例を示し,スポーツ選手に必要な筋力について検討したい.次に,下肢疾患に対し多く使用している筋力増強訓練の意味,方法の原則,施行上のくふうなどについて紹介する.さらに,実際の疾患では筋力増強訓練によりどのような経過で回復がみられるのか膝内側側副靱帯(MCL)損傷について報告したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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