文献詳細
文献概要
講座 理学療法評価・12
日常生活動作の評価
著者: 秋田裕1
所属機関: 1横浜市総合リハビリテーションセンター
ページ範囲:P.849 - P.855
文献購入ページに移動 Ⅰ.初めに
ADLとその評価については,これまでにも多くの報告がなされており,リハビリテーションの現場では,その重要性が等しく認識されていることは言うまでもない.しかし「日常生活動作」あるいは「ADL」という用語が広く普及しているのとは裏腹に,「ADLとは何か」についての合意が得られたのはごく最近のことであり1),また,これがいちばん重要な点であるが,そもそもわれわれが現在使用しているADL評価表で,理学療法の治療に役だつ情報がとらえられているのか,という問題が提起されて久しい2~4).
この講座では,ADLの概念と評価についての知識を整理し,理学療法士にとって,ADL評価はどうあるべきかを考えてみたい.
ADLとその評価については,これまでにも多くの報告がなされており,リハビリテーションの現場では,その重要性が等しく認識されていることは言うまでもない.しかし「日常生活動作」あるいは「ADL」という用語が広く普及しているのとは裏腹に,「ADLとは何か」についての合意が得られたのはごく最近のことであり1),また,これがいちばん重要な点であるが,そもそもわれわれが現在使用しているADL評価表で,理学療法の治療に役だつ情報がとらえられているのか,という問題が提起されて久しい2~4).
この講座では,ADLの概念と評価についての知識を整理し,理学療法士にとって,ADL評価はどうあるべきかを考えてみたい.
掲載誌情報