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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル23巻12号

1989年12月発行

文献概要

プログレス

骨・軟骨移植の進歩

著者: 矢野寛一1 真角昭吾1

所属機関: 1大分医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.863 - P.863

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 1.骨移植の歴史

 医学史上で骨移植が最初に行なわれたのは,17世紀後半の1682年と言われている.ロシア貴族が剣によって頭部に傷を受け,骨が欠損したのに対して犬の骨を用いて補填したというのが骨移植の始まりらしい.その後,人は,人間同士の骨(同種骨)を使うこと無く,貪欲にも他の動物の骨(異種骨)の利用を19世紀まで続けた.その後は同種骨の利用へと遷っていったが,成績は満足できるものではなかった.20世紀になってからは自分の骨(自家骨)の利用が主流となり,その成績も向上してきたのである.この間の骨移植に関する基礎的,免疫学的研究の進歩により,現在では再び同種骨利用へと向かっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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