icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル23巻2号

1989年02月発行

文献概要

講座 科学としての理学療法学・2

運動学と理学療法

著者: 半田健壽1

所属機関: 1東北大学医学部附属病院鳴子分院

ページ範囲:P.115 - P.121

文献購入ページに移動
 Ⅰ.はじめに

 理学療法(Physical Therapy)は自然界に存在する物理的手段を生体に用いて,生理的に起こる反応(異常反応ではない)を治療に利用するものであり,用いる物理的手段によって,①水治療法,②吸入療法③光線療法,④運動療法,⑤徒手療法,⑥マッサージ,⑦電気療法,⑧超音波療法,⑨鉱泉療法などに分類される1)

 運動学(kinesiology)は人間の運動を取り扱う科学で,生理学,物理学,心理学,社会学などの学問分野を統合した上に成り立つ応用の学問としてとらえられるものである2)

 この章では理学療法の中で科学としての運動学がどのようにかかわっているのかを探ることを目的として,運動療法の事例を挙げ,①個々の理学療法手技の理論的根拠としてどのように運動学が用いられているのか,②治療手技の判定・評価とのかかわり合い,③治療手技の開発に運動学がどのように用いられているのか,という観点で解説してゆく.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら