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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル23巻3号

1989年03月発行

文献概要

特集 卒後教育(含新人教育)

兵庫県士会における理学療法士の新人教育の実際

著者: 日下隆一1 山下隆昭2 古賀友弥3 居村茂幸4 小室透4 小嶋功2 今在家信司5 前田修平6 三木晃7 市橋則明8

所属機関: 1兵庫県立柏原病院 2兵庫県リハビリテーションセンター 3神戸大学医学部附属病院 4兵庫医科大学病院 5兵庫県立のじぎく療育センター 6西脇市立西脇病院 7甲風会有馬温泉病院 8神戸大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.156 - P.159

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 Ⅰ.初めに

 理学療法士の生涯における最終到達目標は,患者に対し最良の治療を行なうことであり,最良の治療とは,医学の知識,理学療法の技術の習得のみならず情意,精神的なものまで含めたものでなければならない.またこの最終目標は,卒前教育,臨床実習,卒後教育,研究など個々の到達目標の延長線上に有り,理学療法士は生涯を通じて積極的にこの最終目標に到達するための自発的学習を遂行する責任と義務とがある.しかしすべての理学療法士がこの最終目標に到達するとは限らず,またわずかの学習で効率良くしかも短時間で研究など個々の到達目標を達成することは少ない.

 最良の治療を行なうというこの最終目標は,現実的には永遠の課題でありむしろ目標に到達しようとする努力と努力の積み重ねとがたいせつであり,この努力と努力の積み重ねとが卒後教育もしくは生涯教育と言われるものである.しかし,認識は充分であるにもかかわらず行動が伴わぬ事情も多々あり,卒後教育への動機づけは多様な形で絶えず行なわれなければならず,特にいかなる形で自分の教育を続けるかが漠然としていることの多い新卒者に対しては重要であり,これら多様な動機づけに続いて効果的に目標に到達できるような学習方略が計画,実施されなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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