icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル23巻3号

1989年03月発行

文献概要

論説

リハビリテーション室の中のリハビリテーション

著者: 松沢博1

所属機関: 1神奈川県立ゆうかり園

ページ範囲:P.191 - P.191

文献購入ページに移動
 1988年9月に東京で開かれたリハビリテーション世界会議の数日前,ある全国紙に「リハビリと復権」と題する社説が掲載されていた.そこでは,リハビリテーション後進国ニッポンの汚名の底にある問題点を挙げ,“日本人みんなが,自分の問題として考えたい.”と結んでいた.その汚名の底にある問題点の一つとして,“「リハビリ室の中のリハビリ」に限られるため,さっぱり効果があがらなかったりする.”と述べている.リハビリテーションということばが我が国で使われるようになって20余年を経て,我が国のリハビリテーションの現状の一面をとらえたものと受け取ることができる.

 病院でのリハビリテーションを終了し,退院の後自宅生活を送る個人あるいはその家族に接するとき,しばしば耳にすることは,「病院で訓練を受けているときは良かったのですが,今はだめですよ.」ということばである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?