icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル23巻4号

1989年04月発行

文献概要

特集 拘縮

コラーゲン線維と拘縮

著者: 織田弘美1 五十嵐三都男2

所属機関: 1東京大学付属病院分院整形外科 2東京都老人医療センター整形外科

ページ範囲:P.222 - P.227

文献購入ページに移動
 Ⅰ.初めに

 拘縮とは関節構成体の軟部組織の変化によって起こる関節運動の制限で,関節疾患や神経・筋疾患によって起こるほか,骨折・靱帯損傷・腱断裂などの外傷の治療後に生じる.病理学的には関節周囲軟部組織が正常像を失い瘢痕化したものと理解されているが,その機序については十分に研究されているとは言い難い.しかし,軟部組織の構造とその修復過程とを知ることは拘縮予防の一助となると考えられる.そこで,本稿では関節構成体の主成分であるコラーゲン線維について解説し,もっともよく研究されている腱・靱帯の構造とその損傷修復過程,修復過程に及ぼす諸因子の影響について述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?