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講座 科学としての理学療法学・4
運動療法の科学的基礎・2―中枢疾患の評価を中心として
著者: 藤原孝之1
所属機関: 1信州大学医療技術短期大学部
ページ範囲:P.259 - P.264
文献購入ページに移動 Ⅰ.初めに
中枢疾患の理学療法は,治療医学的観点からここ四半世紀の間に著しく発展を遂げた.医学関係者以外の一般の人たちにも,理学療法士とは何をする職種なのか,身近な患者を通じて少しずつ啓蒙されてきた.しかし,理学療法を科学としてとらえ,その基礎的分野と臨床応用との両面から研究対象としてきた論文はごく少数である.医科学の宿命から,どうしても治療法の発展をその裏付的研究が追いかけ,追いつけないというアンチテーゼが存在してしまう.そこで,今までの先達の研究を系統的に整理し,筆者の研究と併せて考察することにより,今後の理学療法研究の方向を模索してみることにする.
中枢疾患の理学療法は,治療医学的観点からここ四半世紀の間に著しく発展を遂げた.医学関係者以外の一般の人たちにも,理学療法士とは何をする職種なのか,身近な患者を通じて少しずつ啓蒙されてきた.しかし,理学療法を科学としてとらえ,その基礎的分野と臨床応用との両面から研究対象としてきた論文はごく少数である.医科学の宿命から,どうしても治療法の発展をその裏付的研究が追いかけ,追いつけないというアンチテーゼが存在してしまう.そこで,今までの先達の研究を系統的に整理し,筆者の研究と併せて考察することにより,今後の理学療法研究の方向を模索してみることにする.
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