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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル23巻4号

1989年04月発行

文献概要

プログレス

活性酸素・2;酸素原子から生体へ

著者: 賀来正俊1

所属機関: 1兵庫医科大学第一生理学教室

ページ範囲:P.267 - P.267

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 酸素が他の元素と異なり,種々の活性分子種をもちうるのは,その特徴的な原子構造による.このことは意外に知られていない.

 酸素原子(O)は原子番号8,すなわち核の周囲に8個の電子(e-)をもつ元素である.電子が核の周りを回転(スピン)する軌道は,酸素原子については原子核に近いほうからK殼の1sとL殼の2s,2pの合計三つが存在し,1s,2sには2個ずつ電子が入り,2pには4個の電子が入っている.他の物質と反応したり結合したりする際に働くのは最外殼軌道の2pにある4個の電子である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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