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講座 科学としての理学療法学・6
物理療法の科学的基礎
著者: 杉元雅晴1
所属機関: 1藍野医療技術専門学校
ページ範囲:P.425 - P.431
文献購入ページに移動 Ⅰ.初めに
理学療法には,物理療法,運動療法,義肢・装具療法と日常生活動作訓練・指導がある.しかし,その中の治療手段の一つである物理療法が最近軽視されていることは問題である.
物理療法の特性は,対症療法である.対原因療法でないため,その効果の持続時間もほぼ治療時間に等しくなる.このような治療の特性を理解しないまま,過大な治療効果を期待して,持続的な効果を得られないからといって,その現象を嘆き,物理療法を軽視することが問題の起源と考えられる.
そこで,この小論では物理的刺激による生体の反応について考えることにより,それがいかにして治療効果に結び付くのか,それらのメカニズムを中心に述べてみたい.
理学療法には,物理療法,運動療法,義肢・装具療法と日常生活動作訓練・指導がある.しかし,その中の治療手段の一つである物理療法が最近軽視されていることは問題である.
物理療法の特性は,対症療法である.対原因療法でないため,その効果の持続時間もほぼ治療時間に等しくなる.このような治療の特性を理解しないまま,過大な治療効果を期待して,持続的な効果を得られないからといって,その現象を嘆き,物理療法を軽視することが問題の起源と考えられる.
そこで,この小論では物理的刺激による生体の反応について考えることにより,それがいかにして治療効果に結び付くのか,それらのメカニズムを中心に述べてみたい.
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