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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル23巻7号

1989年07月発行

文献概要

特集 脳性麻痺の理学療法と手術および装具療法

脳性麻痺の手術および術後の理学療法

著者: 深瀬宏1 渡辺隆1

所属機関: 1聖ヨゼフ整肢園

ページ範囲:P.453 - P.458

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<第一部:脳性麻痺の手術療法>
 Ⅰ.初めに

 脳性麻痺の治療は,近年Bobath法,Vojta法の導入により,0歳から積極的に行なわれ,障害の軽度化が得られるようになり,格段の進歩をとげた.にもかかわらず,学齢期になってもなお変形が強く,歩容や機能が悪化したり,正常な股関節像を示していたものが,学齢期前後に股関節脱臼まで進展することがある.このため手術によって,変形を矯正し,歩容および機能の改善を図ることがある.もちろん手術は補助的手段であり,変形を増悪させたり,機能を低下させてはならない.手術では,手術筋の筋力および機能は著明に低下する.このため術後の筋力増強,筋平衡の改善のための訓練はもっとも重要である.したがって手術成績は,手術結果そのものよりも,術後の訓練および装具装用の徹底など術後の管理がきわめて重要であることは言うまでもない.

 以下,脳性麻痺治療における上下肢の差異および下肢鋏様変形,股関節脱臼,足部変形に対する手術の基本について論述する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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