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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル24巻1号

1990年01月発行

文献概要

特集 脳血管障害 高齢脳卒中患者の社会参加への私のくふう

寒冷地での実情

著者: 花田隆1

所属機関: 1札幌クラーク病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.30 - P.30

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 高齢脳卒中患者の多くは,発症前にすでに内科的基礎疾患を有している可能性が高く,加えて,加齢による身体機能の全般的な低下や既存の身体障害を有している場合も多い.そのため,それがリハビリテーション・プログラム施行時に運動療法を施行する際の質的・量的制限となってしまう.そこで高齢者では,退院に際してある程度の障害が残存し,家庭での家族による介助を要する条件の下で家庭復帰しなければならないケースが珍しくない.

 その際,患者本人が高齢であれば,家庭で介護に当たるであろう妻や嫁,娘もそれなりの高齢であるので,体力的にもきつい労作を強いられることになる.特に残存障害が重度の場合には,家族にとっては精神的にも肉体的にもほんとうに重労働となる.高齢化社会の進行が喧伝される中で,このような傾向はますます強まってゆくと予想される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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