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あんてな
Community Based Rehabilitation(CBR)Service
著者: 高橋孝文1
所属機関: 1拓桃医療療育センター
ページ範囲:P.48 - P.48
文献購入ページに移動 “リハビリテーション”とは,もともと,機能不全を負った人々の精神的,身体的機能を最良のレベルにもっていく手だてを意味し,その手法はもっとも“効果的”たるべきであり,これにかかわる多くの社会資源を確保しつつ誰でも利用可能な地域単位の効率的なサービスとして提供される,ということは論を俟(ま)たない.
しかし,現在もなお貧しい社会的,環境的,経済的条件下にある多くの途上国(Developing Countries)では,“施設ケア(Institutional Care)”を基盤として発展してきたいわゆる先進国型地域リハビリテーションの手法はなじみ難い地域性をもっている.リハビリテーション施設の建設や専門スタッフの養成,確保もままならない途上国では普遍性と低経費性とを両立させた“生活密着型リハビリテーション”を実践していくことが現実的な手だてであり,この問題は,1988年東京で開催された第16回障害者リハビリテーション世界会議や,仙台での第4回西太平洋脳性まひ会議でもリハビリテーション国際協力の“今日的課題”として多くの関心が寄せられた.またそれは,CBRのもともとの発想が,地域の人々に簡単な知識と技術を与え,障害者が地域の中で生きる,というリハビリテーションの原点,その啓蒙普及の根本理念をあらためて印象づけさせるものであった.
しかし,現在もなお貧しい社会的,環境的,経済的条件下にある多くの途上国(Developing Countries)では,“施設ケア(Institutional Care)”を基盤として発展してきたいわゆる先進国型地域リハビリテーションの手法はなじみ難い地域性をもっている.リハビリテーション施設の建設や専門スタッフの養成,確保もままならない途上国では普遍性と低経費性とを両立させた“生活密着型リハビリテーション”を実践していくことが現実的な手だてであり,この問題は,1988年東京で開催された第16回障害者リハビリテーション世界会議や,仙台での第4回西太平洋脳性まひ会議でもリハビリテーション国際協力の“今日的課題”として多くの関心が寄せられた.またそれは,CBRのもともとの発想が,地域の人々に簡単な知識と技術を与え,障害者が地域の中で生きる,というリハビリテーションの原点,その啓蒙普及の根本理念をあらためて印象づけさせるものであった.
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