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特集 地域リハビリテーションにおけるグループ訓練
地域リハビリテーションにおけるグループ訓練の課題
著者: 芝原修司1 香川幸次郎2
所属機関: 1横須賀市保健衛生部成人保健課 2神奈川県衛生部健康普及課
ページ範囲:P.660 - P.664
文献購入ページに移動1983年度より老人保健事業の一環として,在宅障害老人などに対し,全国で,機能訓練事業が実施され,在宅での生活を基盤とした地域リハビリテーションの在りかたが検討されてきている.機能訓練事業の目的は,身体機能の維持回復とともに,自立生活への支援であり,これまでの報告を見ると,前者のみでなく,後者の効果により力点を置いて報告されている.そして,それは参加者の対人関係や行動場面での変容であると指摘されている.病院での治療や在宅訪問では認め難いこのような変化が,なぜ機能訓練事業の場で生じているのかは,おおいに関心のもたれるところである.
われわれの臨床経験から参加者の変化の過程を追うならば,変化の契機は,機能訓練という集団の場に参加することにより生起するものと考えている.
以上の関心を基に,横須賀市における機能訓練事業の現状を紹介しつつ,機能訓練事業における集団の意味と集団訓練の課題について述べてみたい.
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