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講座 人間関係論・5
学生と教師との人間関係―理学療法教育の立場から
著者: 中屋久長1
所属機関: 1高知リハビリテーション学院
ページ範囲:P.769 - P.774
文献購入ページに移動 Ⅰ.初めに
理学療法士の養成教育機関は短期大学(部)であれ専門学校であれ高等教育の範疇に入り,学生にとっては“自ら学ぶところ”である.したがって,およそ教育の主体者は学習者である学生であり,教授者である教師は第一義的には教育者であることの自覚の上に,あくまで学習者の助力者であることが前提であろう.その教育養成課程において臨床実習に入ると,さらに学習者の主体性は増す.臨床指導者の助言・指導の下に学内教育で学習した知識や技術,自己の能力の限界を駆使し患者や障害者の問題解決方法を学習する.そして卒業,国家試験合格後は臨床の場で患者や障害者・対象者の理学療法に関して責任を負うこととなり,以後自己学習を主とした生涯教育が続くこととなる.
ただし現教育システムすなわち教育期間,教師の要件,学習者側の諸問題,教育カリキュラムの問題など“自ら学ぶ”環境について多々不十分な面がある.その条件の中で学生と教師との人間関係は如何に在るべきかはたいへんに難解なことと考える.
本講においては,理学療法教育・学習者である学生・教授者である教師について知り,その人間関係を考えてみたい.
理学療法士の養成教育機関は短期大学(部)であれ専門学校であれ高等教育の範疇に入り,学生にとっては“自ら学ぶところ”である.したがって,およそ教育の主体者は学習者である学生であり,教授者である教師は第一義的には教育者であることの自覚の上に,あくまで学習者の助力者であることが前提であろう.その教育養成課程において臨床実習に入ると,さらに学習者の主体性は増す.臨床指導者の助言・指導の下に学内教育で学習した知識や技術,自己の能力の限界を駆使し患者や障害者の問題解決方法を学習する.そして卒業,国家試験合格後は臨床の場で患者や障害者・対象者の理学療法に関して責任を負うこととなり,以後自己学習を主とした生涯教育が続くこととなる.
ただし現教育システムすなわち教育期間,教師の要件,学習者側の諸問題,教育カリキュラムの問題など“自ら学ぶ”環境について多々不十分な面がある.その条件の中で学生と教師との人間関係は如何に在るべきかはたいへんに難解なことと考える.
本講においては,理学療法教育・学習者である学生・教授者である教師について知り,その人間関係を考えてみたい.
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