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クリニカル・ヒント
関節可動域訓練に一くふうを
著者: 松永義博1
所属機関: 1公立三豊総合病院
ページ範囲:P.775 - P.776
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理学療法治療の中で関節可動域訓練は通常の治療項目であることは言うまでも無い.しかし他動的関節訓練は痛みを伴い,患者も恐怖心でリラクセーションができず,“力を抜いてください”とことばをかけてもやはり精神的緊張感はそう簡単に取れるものではない.患者は痛いから全身に力を入れてしまう.力が入るからなかなか関節は動かない.動かないからセラピストは無理やり動かそうとする.そうするとますます痛みが増強する.こんな悪循環の繰り返しがよくある.そして究極には,患者が治療を拒否してしまうことすらある.
われわれは医師ではないので麻酔剤が使えない.局所麻酔とか腰椎麻酔などが行なえたらどんなに楽であろうと思うことが,時々ある.しかし,現状ではどうすることもできない.そこで,できる限り痛みを最小限に抑えながら行なうための良い方法が無いものかと誰もが考えている.
今回,筆者が現在施行している方法について述べてみたい.
理学療法治療の中で関節可動域訓練は通常の治療項目であることは言うまでも無い.しかし他動的関節訓練は痛みを伴い,患者も恐怖心でリラクセーションができず,“力を抜いてください”とことばをかけてもやはり精神的緊張感はそう簡単に取れるものではない.患者は痛いから全身に力を入れてしまう.力が入るからなかなか関節は動かない.動かないからセラピストは無理やり動かそうとする.そうするとますます痛みが増強する.こんな悪循環の繰り返しがよくある.そして究極には,患者が治療を拒否してしまうことすらある.
われわれは医師ではないので麻酔剤が使えない.局所麻酔とか腰椎麻酔などが行なえたらどんなに楽であろうと思うことが,時々ある.しかし,現状ではどうすることもできない.そこで,できる限り痛みを最小限に抑えながら行なうための良い方法が無いものかと誰もが考えている.
今回,筆者が現在施行している方法について述べてみたい.
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