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講座 人間関係論・6
地域における他職種との人間関係
著者: 畠中泰司12
所属機関: 1横浜市総合リハビリテーションセンター地域サービス室 2横浜市立大学医学部病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.835 - P.840
文献購入ページに移動地域リハビリテーション活動は,保健・医療・福祉の各分野で行政主導の縦割り制度の下に展開されているのが現状であり,これら各分野が単独で同一の対象者にサービスを実施していく問題点は,種々指摘されているところである1).
障害者とその家族にとっては,サービスを提供してくれる窓口は一つで,求めるサービスが適切に,そして,タイムリーに得られることが重要である2).
要するに,われわれに求められている地域リハビリテーション活動は,これら保健・医療・福祉(図1)とリハビリテーション(以下,リハと略.)の理念や技術が同化したシステムを作り上げ,実行することであり,サービスの提供を統一し,その内容の質的,量的な充実を図ることである3).
しかし,いくらシステムが確立されても,背景の異なる各分野の機関とスタッフの相互の理解や協力が得られない限り,生きたシステムとはならず,機関およびスタッフ間のより良い関係を築くことが,実効ある活動を導き出す基盤である.
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