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プログレス
人工腱の進歩
著者: 多田浩一12
所属機関: 1阪和泉北病院 2前香川医科大学整形外科
ページ範囲:P.845 - P.845
文献購入ページに移動 腱移植の材料として人工腱を利用したいという思いは古くからあったようである.良い人工腱が入手できないために同種移植腱(死体あるいは切断肢より採取した他人の腱)を移植腱として用いた報告は古くからみられ,一定の成績をあげている.しかし,人工材料(生体材料)を用いて腱を作製し,それを臨床に応用したのは1965年Hunterが報告したsilastic implantがもっとも代表的なものである.初期は恒久的な移植腱として計画されたらしいが,シリコンと生体組織はいくら長時間待っても癒合するわけでなく,絶えず張力がかかる異物と生体との接点においてimplantの破綻が必発であることなどの理由により一時的なtendon spacerとして用いられるようになっている.
ここではいわゆるHunter tendonについて詳述するが,シリコン以外の材質による人工腱についても多少述べてみる.
ここではいわゆるHunter tendonについて詳述するが,シリコン以外の材質による人工腱についても多少述べてみる.
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