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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル24巻2号

1990年02月発行

文献概要

特集 履物

変形性膝関節症と足底装具の効果

著者: 玉井研一1 首藤貴2

所属機関: 1国立療養所愛媛病院整形外科 2愛媛大学医学部整形外科

ページ範囲:P.86 - P.91

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 Ⅰ.初めに

 変形性膝関節症は関節疾患の中でもっとも頻度が高く,整形外科診療の場において遭遇する機会が非常に多い.変形性膝関節症では,明らかな原因が無く発症したいわゆる一次性のものが多いとされている.しかし,実際には何らかの生体力学的な異常が存在し,それに加齢による関節の変性が加わって発症したものが多いと考えられる1,2)

 変形性膝関節症の治療には,保存療法と手術療法とがあり,それぞれに種々の方法が存在する.それらの中には生体力学的な面から考案された治療法も多い.特に装具療法においては生体力学的異常の矯正を主たる目的としている.ここでは足底装具の効果についてわれわれの行なった実験結果を基に記述し,変形性膝関節症に対する装具療法に関するわれわれの考えかたを紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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